ミツバチの四季

春の花が咲き始める頃、花粉や蜜を集めています。一度に自分の体重の半分ほどの蜜を持ち帰り、すぐにまた花を探して飛び立ち、忙しい日々を過ごします。また、春から夏にかけては育児が盛んな時期で、訪花活動も盛んです。群勢が増すのに引き続いて、繁殖期に突入します。
コロニーに一定の群勢が確保できると、生産と王台の構築が始まり、旧女王蜂が半数前後の働き蜂と共に新しい営巣場所を求めて出ていく分蜂が起きます。

夏場は花が豊富な高原や北海道を除けば、花の少ない時期でミツバチにとっては厳しい季節となります。また、真夏の暑さはミツバチにとっても耐え難く、朝の涼しいうちや夕方涼しくなってから蜜や花粉を集めに出かけます。そしてお盆の時期が過ぎると、ミツバチたちの天敵であるスズメバチが現れはじめます。

秋はミツバチが冬を越えられるかどうかのカギとなる季節です。冬に向けて十分な貯蓄を確保しなければならない時期です。また、ミツバチの幼虫や卵を餌とするオオスズメバチが巣を襲ってくる為、巣を守る季節でもあります。ミツバチ達は秋の花粉集めと集蜜の最終期を迎えます。

冬になるとミツバチは巣の中に閉じこもりますが、冬眠をしているわけではありません。
長く寒い冬を乗り切るために身体を寄せ合い、蜂球になり、巣の中を温めています。
このときミツバチはじっとしているわけではなく、細かく羽を動かしているので、巣の中心部はかなり暖かいそうです。
越冬中は秋までに蓄えておいた蜜が大切な食料になります。産卵や育児も停止しますが、春が近づくと女王蜂が産卵の時期に入るので、それまで貯めていた花の蜜や花粉の消費が激しくなります。